アフターピルは魔法の薬ではない

最近では、経口避妊薬(ピル)の知名度も段々上がってきています。原理は全然違うのですが、行為の後に飲むアフターピルなんてものも出てきて、避妊も簡単になったねとか言う人もいるみたいです。

甘い。甘いです。ピルもアフターピルも完璧なものではありません。副作用だってあるし、体質によっては使えないし、使い方を守らないと効かないんです。私と彼女も、アフターピルで失敗した人間です。

その日、私と彼女はいつも通り行為に及ぼうとしていました。ところが、もう1箱あったはずのコンドームがなくなっていたのです。今日はやめようかと言いましたが、彼女は「安全日のはずだからつけなくてもいいよ」と返してきました。

それまで安全日を気にしたことはありませんでした。毎回必ずゴムをつけていたからです。それだけに、私も興味を惹かれたのは否定できません。結局誘惑に負けて、避妊を一切考えずにいたしてしまいました。

ところが次の日、彼女がとんでもないことを言い出しました。やっぱり昨日は安全日ではなかったかもしれないと言うのです。でも私はある程度落ち着いていました。アフターピルの存在を知っていたからです。私は嫌がる彼女を説得して、隣の市の産婦人科へ走りました。

薬は問題なく処方してもらえました。時間を守って2錠飲まなければならないので、私は彼女にちょくちょく連絡をし、飲んだか確認を入れました。彼女はちゃんと飲んだから大丈夫だと言い、私も楽観視していました。

しかし、1ヶ月後、彼女の妊娠が発覚しました。何故薬が効かなかったのかはわかりません。彼女に問いただしてみても、使い方は間違ってない、ちゃんと決められた時間内に2つとも飲んだと主張するのです。

嘘をついていないのだとしたら、運が悪かったのでしょう。そもそもアフターピルの成功率は、80%とも90%とも言われます。つまり、100人いたら数人は絶対に失敗してしまうんです。

彼女は、その運のない1人でした。そして私も、一時の誘惑に負けた結果、予定外の妊娠をさせてしまった馬鹿野郎でした。あの日、やめにしておけばこうはならなかったのに。結局、私達は人生の計画を早めざるを得ませんでした。

避妊を軽く考える人間はこうなるといういい見本だと思います。皆さんは慢心せずに、ちゃんとコンドームを使ってください。

20代男性・会社員